紙ストローに変えたら、それでOK?~代替素材の光と影~

プラスチックストローの問題が知られるようになり、最近では紙ストローや竹ストロー、金属製のマイストローなど、さまざまな素材のストローが登場しています。
「紙ストローになったから安心」と思っていませんか?

たしかに、紙は自然に分解されやすく、プラスチックより環境にやさしいと言えます。でも、その製造には木材や大量の水、エネルギーが使われます。また、飲み物に長時間つけるとふにゃふにゃになるという声も。
竹や金属のストローは繰り返し使えて便利ですが、洗う手間や衛生面の不安もあります。

つまり、「何に置き換えるか」だけでなく、「どう使うか」「本当に必要か」を考えることが大切です。
SDGsの「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」は、環境に配慮しながらも快適な暮らしを実現するための目標。ストロー一つとっても、技術や素材の工夫によって、持続可能な社会づくりに近づけるのです。